がんばれ金田健一郎
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我慢の時 1999/3/14

 調子落ちなのは、もちろんわかっていた。

 年頭の和歌山での落車以来、成績はガタ落ち。びわこでは美千隆の番手であっさり競り負け。西宮では北川の先行を差せず。そして今回の和歌山も初日は見せ場なし。準決勝は村上に引っ張ってもらって無風の4角ハコ、どうやらこうやら決勝に乗ったという内容だった。

 

3月14日和歌山S級シリーズ決勝 電投55#

10R S級決勝 発走16:10
枠車 名前  歳  期   脚 ギア 得点 事故 逃 捲 差 ク B
11村上 義弘24 京 73 S1 逃 3.57 112.30 5.2 5 6 0 0 15
22中村美千隆22 兵 80 S3 逃 3.57 112.67 0.2 9 3 1 0 19
33小嶋 敬二29 石 74 S1 逃 3.57 117.27 1.2 6 5 0 0 11
44大井 啓世33 奈 58 S2 追 3.64 113.67 3.2 0 0 6 3 0
 5郡山 久二34 大 55 S1 追 3.69 113.67 4.6 0 0 5 0 0
56川原 義哲26 大 72 S2 逃 3.57 107.30 2.2 1 3 0 0 4
 7小川  巧32 岡 57 S1 追 3.57 116.26 3.0 0 1 8 1 0
68青島 宗仁35 静 51 S2 追 3.57 108.05 3.4 0 0 3 2 0
 9金田健一郎32 大 60 S1 追 3.57 115.94 1.2 0 0 6 1 0

地乗り ←378 146 295

 

 近畿が2派に分かれて人気は小嶋=小川。だが小嶋の調子は万全ではない。このメンバー相手に主導権を取れば、間違いなく小川が差す。そのことは小嶋本人もわかっているはずだ。

 後ろが中部ならともかく、急造ラインで小嶋は逃げない。逃げるのは美千隆だ。あとは村上がうまく中団を取ってくれるか、小嶋をインに詰まらせてくれればよい。また村上にもそれくらいの芸当は出来るはず。このレースに競りはない。金田がいくら調子落ちでも、美千隆のメイチ先行を無風で回れば間違いなく差せる。固い。そう思った。

 オッズは小嶋=小川が6倍強、中村ラインは差して10倍強、突き抜けて10倍弱。小嶋相手の主導権なら美千隆は早駆け。3番手が伸びる和歌山バンク、郡山が来るだろう。

 

 なにしろこのレース、金田はもちろん、それぞれに思い入れのある選手達が大挙して乗っている。よけいな思い入れが予想を狂わしていないだろうか。何度も検討した。大丈夫だ、よく見ている選手だからこそ展開が正確に読める。ここで勝負だ。

 サイフの中のあるだけの紙幣(注:すべて夏目漱石)を全部9−5の1点に投入した。

 

 号砲。

 小嶋が前で受けて村上が中団、赤板から美千隆が上昇していく。鐘の鳴る前から先行体勢。中団を狙った小嶋を村上がアウト併走でインに詰まらせる。

 

 「村上、ナイス アシスト」 思わず声が出た。

 

 最終バック、ブンブン逃げる美千隆。村上は中団アウトで併走、小嶋は完全にインに詰まってもう1銭もいらない。美千隆との車間を開けて捲りに備えていた金田だが、結局だれも捲ってこない。そのまま最終4角。

 そういえば金田が前回優勝したのは一昨年の向日町記念だから1年半も遠ざかってたんやなあ。そういえば、今日は優勝者の表彰式やるって言ってたなあ。サッサと払い戻しに行かんと表彰式見られへんかも・・。いろんなことが頭の中を巡った。・・が、

 

 

・・3番手から郡山が中を割った。

 

1着5郡山 久二 2着9金田健一郎 3着7小川  巧
枠番4−6 2640円  車番5−9 3450円

 

 先の西宮記念で、神山雄一郎が5ヶ月ぶりの優勝で「しばらく優勝から遠ざかってクサりそうになったこともあったが・・」ってな内容のことをしゃべっていた。去年の金田は特別3回、準特別1回、記念15回決勝に乗って優勝0。クサらずに頑張って欲しい。次はダービー、特選スタートの権利があるんだから。


12月8日ふるさとダービー観音寺決勝

11R S級決勝 発走16:25
枠車 名前  歳  期   脚 ギア 得点 事故 逃 捲 差 ク B
11高木 隆弘29 神 64 S1 両 3.57 120.63 0.2 0 0 8 4 0
22菊池 仁志37 媛 47 S1 追 3.57 116.48 0.0 0 0 7 2 0
33吉岡 稔真28 福 65 S1 逃 3.57 120.86 0.0 3 12 0 0 9
44米田 勝洋31 千 62 S1 追 3.57 113.12 2.0 0 1 2 1 0
 5池尻 浩一29 福 63 S1 追 3.64 116.74 0.0 0 2 9 2 1
56小倉 竜二22 徳 77 S3 両 3.57 112.47 1.0 3 2 4 1 6
 7後閑 信一28 群 65 S1 両 3.57 118.80 0.4 0 2 7 2 1
68坂本 英一31 栃 59 S1 追 3.62 112.66 0.0 0 0 2 4 0
 9金田健一郎31 大 60 S1 追 3.57 118.95 0.4 0 1 2 5 0

並び想定 ←359 62 7814

1高木 後閑君が自力なら東日本で結束
2菊池 小倉君に付ける
3吉岡 期待に応えられるように
4米田 高木マーク。4番手でもいい
5池尻 吉岡マーク。競りは覚悟
6小倉 自在に構える。
7後閑 南関が付けてくれるようなら自力で
8坂本 後閑君に任せる。
9金田 吉岡の3番手で様子を見る。

荒れまくった準決勝、マンシュー2発(うち1発が金田1着)は去年と同じ。そして決勝が先行1車も去年と同じ。そう、歴史は繰り返す

車番 9の2着流し

特に準決のヒモ米田の4−9と「6番車」小倉の6−9特注! 狙え2マンシュー

結果 前受けした吉岡を、小倉がイン切りして打鐘。後閑発進、小倉が高木をドカして3番手確保。吉岡7番手。小倉3番手から捲って快勝。また6番車、また2マンシュー。歴史は繰り返したのだが・・。

1着6小倉 竜二 2着8坂本 英一 3着3吉岡 稔真 7着9金田健一郎
枠番5−6 2090円 車番6−8 22250円


11月10日 花月園記念後節決勝 電投33#

11R S級決勝 発走16:20
枠車 名前  歳  期   脚 ギア 得点 事故
11紫原 政文30 福 61 S1 両 3.57 114.71 3.6
22高木 隆弘29 神 64 S1 両 3.57 120.01 7.4
33金田健一郎31 大 60 S1 追 3.57 118.82 3.8
44川越 義朗30 神 61 S2 両 3.57 112.14 4.0
 5濱口 高彰30 岐 59 S1 追 3.57 118.39 6.8
56小林  覚36 神 56 S3 追 3.57 106.06 5.6
 7新田 康仁24 静 74 S1 逃 3.57 116.58 3.4
68西尾 芳樹38 熊 45 S2 追 3.64 113.34 2.4
 9関根 幸夫30 神 59 S1 両 3.85 114.46 1.4

並び想定 ←18 35 79246

1紫原 流れ見て捲り狙い
2高木 南関3番手でも構わない
3金田 初めから地元分断というわけには・・
4川越 神奈川の3番手
5濱口 金田さんに前を任せる
6小林 神奈川の4番手でラインを固める
7新田 自力勝負
8西尾 紫原くんへ
9関根 新田君の番手

落車後でどうか思っていた花月園もなんとか決勝進出。とはいえ、見事に位置無しとはなあ・・。
濱口ィ、先週おまえに落っことされたんやから、責任取っておまえが前回れ・・・てな訳にはいかんか

車番 位置無いときこそ2着流し

結果 1着7新田 康仁 2着1紫原 政文 3着9関根 幸夫 5着3金田健一郎
枠番 5−1 2620円  車番 7−1 2690円


リメンバー・パールハーバー 1998/9/28

9月29日 一宮オールスター決勝 電投41#

11R S級決勝 発走16:25
枠車 名前  歳  期   脚 ギア 得点 事故 逃 捲 差 ク B
11山口 幸二30 岐 62 S1 追 3.57 117.18 5.0 0 3 10 1 0
22吉岡 稔真28 福 65 S1 逃 3.57 120.01 3.6 5 13 1 0 7
33馬渕 紀明27 愛 68 S2 逃 3.57 116.84 2.4 2 5 1 0 7
44一丸 安貴26 愛 70 S1 逃 3.57 112.96 3.6 2 4 1 0 10
 5本田 晴美34 岡 51 S1 両 3.57 118.33 3.4 2 7 4 0 6
56梅澤 謙芝32 三 57 S2 両 3.57 113.36 0.0 4 5 3 0 9
 7神山雄一郎30 栃 61 S1 逃 3.57 122.42 2.2 4 17 0 0 9
68萩原  操35 三 51 S1 追 3.57 112.57 0.2 0 0 5 1 0
 9金田健一郎31 大 60 S1 追 3.57 118.84 2.8 0 1 4 3 1

並び想定 ←43186 25 79

1山口 今回は運も向いてる。馬渕マーク
2吉岡 後ろが尊敬する本田さんだし、迷惑はかけられない
3馬渕 一丸が頑張ると言ってるので任せる
4一丸 必ず主導権を取る。中部から優勝者を出す
5本田 吉岡が勝つレースをしてくれたら2着はあるかな
6梅澤 5番手では・・。ラインの切れ目から外に踏む
7神山 中部分断も視野に入れて
8萩原 中部4番手を固める
9金田 神山ジカ付けは初めてになる

 あれは平成3年の一宮ダービー。「よおし、捲れる」っと思った次の瞬間、鈴木誠の強烈ブロックだった。無念の落車。あれからしばらく成績が伸び悩んだ時期があった。"普通のS級選手"になってしまった時期があった。岸和田ダービーを目指して脚質転向を図り、実力をつけ、特別競輪特選スタートの地位までこぎつけた。あれから7年、このバンクには大きな忘れ物がある金田。あの日の分まで思い切り踏め。

Remember ICHINOMIYA!  I shall return!

結果 赤板、お約束通り一丸先行。吉岡5番手、初手で前受けした神山は8番手。最終バック馬渕が番手捲り。最終3角吉岡が捲るも不発。馬渕の番手から山口が完全V。

1着1山口 幸二 2着5本田 晴美 3着3馬渕 紀明 6着9金田健一郎
枠番1−4 4390円  車番1−5 5770円