けいりんヤラレ日記
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和歌山記念参戦記 1998/01/10

 年明けからタネ銭稼ぎの方が忙しい。毎日14時間くらいを職場ですごす生活が続いている。仕事自体はそれなりに楽しんでやってるので苦にはならないのだが、1日3食をコンビニのお弁当だのカップ麺だので済ますヒジョーに不健康な食生活。体重を量ったら52kgを切っている。これはいけない「今日は勝ったらいいもん食べるぞ」。意気込んで和歌山にのり込んだ。注:かといって急に美食するのも成人病の元ですけど。

 ふだんはガラガラの和歌山競輪場も、さすがに今日は客が多い。10時過ぎには特観席が売り切れる。ひとこと言わせて貰えば和歌山の特観席って見にくいぞ。ゴール前大外を捲ってくる選手は見えない上、席に座ったときの目の高さの位置にオッズモニターを設置したものだから、モニターがじゃまで肝心のバンクが見えない。そんなに文句いうなら入らなきゃいいのだが、寒いのが嫌で結局1500円払ってしまう。軟弱やなあ。

さて序盤のA級戦はちょい沈み。ここからS級戦。

5R  S級選抜
枠車     年 県 期 級 脚 ギア 得点 事故
11近藤 幸徳34 愛 52 S3 両 3.77 101.49 1.2
22小泉 吉宏31 東 59 S2 追 3.57 103.54 3.0
33旭 健太郎23 神 73 S2 逃 3.57 100.98 0.2
44角田 直樹24 群 71 S3 両 3.57 105.37 0.0
55小磯 伸一37 島 47 S3 追 3.62 102.35 0.0
66佐久間幸人34 三 51 S3 追 3.54 98.28 0.0
 7窓場加乃敏29 京 59 S3 追 3.64 104.98 0.0

周回中 ←旭−小磯−角田−小泉 近藤−佐久間−窓場

 並びが脚見せと違う。脚見せの時は角田が旭の番手、小磯は4番手だったはず。私の買い目は4角田→3旭4角田→2小泉の2点。おい小磯は買ってないぞ。レースは旭が突っ張り先行、3番手から角田が楽々捲るが、小磯が小泉を飛ばして2着。だまされたああっっ

 枠番 4−5 1910円  車番 4−5 2020円

 

7R  A級決勝
枠車     年 県 期 級 脚 ギア 得点 事故
11田中 俊充22 井 76 A2 逃 3.57 92.61 0.8
22古城 英之22 広 78 A1 逃 3.54 95.90 3.2
33白井 一機28 愛 65 A1 追 3.50 97.67 0.4
44上土井三昌29 広 60 A2 追 3.57 93.26 3.0
 5兼松  薫42 岐 36 A1 追 3.57 94.87 0.0
56後田 康成24 長 75 A4 両 3.57 85.32 0.2
 7櫻井 邦彦35 大 50 A1 追 3.62 96.38 1.4
68松本 哲也25 熊 69 A3 追 3.57 80.19 1.0
 9泉  和男34 岡 51 A1 追 3.64 100.75 0.4

周回中 ←白井−兼松 後田−松本 古城−上土井−泉 田中−櫻井

     古城−上土井−泉   田中−櫻井 松本
最終H ←   白井−兼松      後田

 古城が先行体勢、番手を白井が狙いに行く。予想通りだ。2古城→4上土井2古城→3白井も買ってある。すぐに上土井が失速、後方田中の捲りも不発。最終バックは古城−白井−兼松−泉の順。完璧だ

 最終2C、4番手から泉が自力で捲り追い込み。いい脚色だ。9泉→2古城も持ってる。

 よっしゃあ、差せええっっ!

 1着 2古城 英之  2着 9泉  和男

 枠番 2−6  2050円  車番 2−9  2040円

11R  S級決勝
枠車     年 県 期 級 脚 ギア 得点 事故
11山田 裕仁29岐阜61 S1 逃 3.57 118.77 1.2
22伊藤  浩37大阪45 S1 追 3.54 117.75 0.4
33渡会 宏和29愛知65 S1 両 3.64 118.03 0.0
44阿部 文雄35東京50 S1 追 3.57 109.70 2.2
 5東出  剛33千葉54 S1 追 3.57 120.51 1.4
56一丸 安貴25愛知70 S2 逃 3.57 111.53 2.2
 7須田 雄一32栃木56 S1 追 3.64 111.32 0.2
68古原 勝己31大阪60 S2 追 3.57 111.30 1.0
 9山口 富生28岐阜68 S2 追 3.57 117.02 0.2

 わたしは、山口富生の頭で勝負。

最終H ←一丸−渡会−伊藤 東出−阿部−須田 山田−山口−古原

 最終バック7番手から山田が捲る。3角から渡会が番手捲り、大外へ膨らみながら捲った山田の番手から山口が抜け出してくる。山口→渡会なら50倍以上。だが・・

 1着 3渡会 宏和  2着 9山口 富生 

 枠番 3−6 2480円  車番 3−9 3160円

 A級、S級とも決勝はで終わった。

 和歌山競輪場の通用口。戦い終わった選手たちが三々五々出てくる。ここの競輪場は通用口のすぐ横に選手の賞金支払所があり、渡会が分厚い賞金袋をもらっているのが外から丸見えになる。ホントに設計に問題あると思うぞここの競輪場。ついさっきまで我々客の懐にあったお金をもらって帰途につく選手たち。伊藤保文がいいクルマに乗ってたなあ(当たり前だが京都ナンバーでした)。東出はタクシー、関空から帰るのか。誰かわたしの帰りの電車賃めぐんでくれへんか?

 南海和歌山市駅の立ち食い、今日の夕食は270円の月見そば。だからこういう食生活はやめなきゃと思ってるんだけどなあ。


びわこの底に沈んだ日 1997/09/03

 「今年は、まだ夏休み取れてないなあ」そう思い立ったド平日の朝10時、強引に夏休みをとったわたしは名神高速を大津に向けて走っていた。今日、近畿圏内で開催があるのはびわこだけ。ちょっと足を伸ばすことにしたのだ。

 実は、びわこ競輪場へ来るのは初めて。すごくきれいな競輪場じゃないか。

 なにしろ私の場合、ホームが岸和田だから岸和田競輪場を基準にして他の賭場を比較してしまう。うーん、さすが毎年高松宮杯をやってるだけのことはある。特別競輪は4,5年に1回の岸和田とはずいぶん違うぞ。ギャンブルおやじの鉄火場といった雰囲気はなく、女・子供でもOKって感じ。おなじ「高松宮杯」でも中京競馬場よりはこっちのほうが設備いい。

 さて、ひととおり場内を見学した後、1500円払って特観席に陣取った。4Rから参戦だ。が・・・。 

4R  9−3  8120円
5R  1−6 72660円
6R  3−5  9180円

 ・・・気が遠くなっていくのが自分でも分かる。

 そういえばすでに時計は2時、朝トースト1枚を食べたきりだ。何か食べたかったが何しろ思いつきで家を出てきたため軍資金が乏しい。前3Rの損失補填も兼ね、ドリンクサービスでタダのコーヒーや紅茶、コーラをがぶ飲みして胃袋をごまかした。

8R  4−7 25210円

 ・・・

 この時点で、手持ちの現金は3千円ほど。これ以上負けるとびわこから岸和田まで一般道で帰らなければならない。せっかく現場にいながら電話投票するはめになるとは・・・。

 9Rは取ったが、最終10Rは三宅伸(岡山)がわたしの期待を裏切る。やっぱり仕事をサボって打ちに来たら、車券よりバチが当たるらしい。そういえば、せっかく初めて行った競輪場なのに1度も払い戻し窓口に行けなかった。あーあ、明日からまじめに仕事しよ。

 びわこから逃げ出すように帰ったのだが、帰りの名神が大渋滞。わたしは、ドリンクサービスの祟りでトイレが近くなっていた・・・。


わたしと、友人Yの日頃の行い

 6月8日AM9:40。わたしは競輪仲間のYの自宅まで車で迎えに行った。すると、彼は朝から元気がない。話を聞くと、朝起きると単車を盗まれていたというのだ。彼の自宅は入り組んだ路地の奥。あんなところまで、わざわざ単車を盗みに行くやつがいるとは・・・。「今日は万車券をとって単車代を稼ごう」となぐさめて、岸和田競輪場へと向かった。

 今、ツカンポの極致でしかも小遣いも残り少ない彼が、今日あえて競輪場へ行くのには訳がある。実は彼にとって今日は「万車券の日」なのだ。去年も一昨年も、「6月の第2日曜日」に彼は万車券をとっている。3匹目のドジョウをねらって、わたしたちは特観席のいつもの席に陣取った。

 が、今日はドジョウどころかタニシもいない。一度わたしの「押さえ」が引っかかったものの、あとはノーホーラ。2人してン千円の紙屑を何枚も何枚も作っているうちに時刻は3時過ぎ。この日はJRAで安田記念をやっている。

 岸和田競輪場の特観席のロビーには2台のテレビがあり、この時間のチャンネルは競馬中継。わたしたちのように、安田記念は前売りで買ってあるという競輪客は多いらしく、テレビの前には100人くらいのオヤジたちが群れていた。

 安田記念は タイキブリザード−ジェニュイン で決着。ゴールの瞬間、Yはがっくりと肩を落とし、わたしは「そのまま」を連呼しながら右手で握り拳を作り、それを天に向かって突き上げた。

 さて、競輪の方も残すは最終レースのみ。わたしは今日の浮き分をさらに増やすべく、Yは今日の負け分にリセットボタンを押すべく、残った現金を、岸和田市自転車競技事業特別会計にぶち込んだ。

最終レースの投票が締め切られたとき、Yは私にこう聞いた。

「なあ、このレース何買うたん?」

 

 

だから、いつも言うてるやろ。2人とも買った買い目は消しって。

 

 

 2人の買い目が1着3着で決まった瞬間、わたしは安田記念の浮き分を、Yは今月分の小遣いをすべて失った。