結納での指輪とは其の主旨が、婚約記念品の傾向がつよくおもわれておりますので御本人からの女性側の本人様への進物となります。
もちろん結納はそれ自体が本人様への進物であることに変わりませんが結納金と指輪ではやはり現金と現物との違いがあるでしょう。只指輪(エンゲージリング)は結納金とのおりあいから指輪代に充てる場合もある事も事実です。
そこで 結納金に代わってエンゲージリングを納める方もおられます。が一般的に指輪は本人からの婚約の「区切り」としての「結納」となりますので、本人同志の受け渡しとなります。
進行と口上
納め方 : 指輪は結納の進物品の為、簡単な指輪飾りに台にのせて納めます。よってそれを箱に入れて持参します。 到着に際して電話する。
受け方 : 連絡を受けて家族で出迎え黙礼をしてお部屋へ通っていただきます。
納め方 : 箱から指輪飾りを出して、毛氈を敷き台に飾ります。鑑定書を開いておきます。
続いて 本人 父親 母親の順に上手に納め方 下手に受け方が座蒲団を敷かず、扇子を前にして座します。
納め方(本人) : 「本日はめでたく御両家御臨席頂き、私達の婚約に際して、* * 様へ指輪を納めるに到りました。何卒幾久しくお納め頂きたくお願いいたします。」
納め方(父親) : 「本日の喜ばしい婚約に際して、* * 様(女性名)との御縁談承諾頂きありがとうございます。 今後とも末長くおつき合いの程、どうか宜しくお願い申し上げます。」
受け方(父親) : 「誠に心の篭ったお言葉ありがとうございます。 こちらこそどうか宜しくお願い申し致します。」
** 指輪に対して受け方より 「袴結納」に代わってもし女性側で時計等の[婚約記念品の交換を行う場合は]
受け方(父親) : 「本日の婚約式に際して私の気持ちとして、* * 様(男性名)へ本日の記念品として ** を贈らせていただきます。幾久しくお受け下さいませ」
納め方(本人) : 「ありがとうございます。ありがたくお受けいたします。」
「本日は皆様方の御配慮を持ちましてこのような結納式を迎える事が出来ました。さて、この喜ばしい機会に際して、持参致しましたエンゲージリングを披露させて頂きます。」と言って指輪と時計等を出して、婚約相手の指にはめて、(男性も同じく)
本人同志(二人) : 指輪を差し出して、時計をはめて、うれしそうに
「ありがとうございました」
本人同志(二人): 「私達は本日より新しい家庭に向かっての準備を進めて参りますので、皆様には私達への御鞭撻(べんたつ)のほどどうかよろしくお願いいたします。」
以上で結納式は終了致します。
** この後 昆布茶 桜茶および 干菓子紅白まんじゅうで歓談し、頃合を見計らって 祝いの膳を出します。(時間によります)又 別室に膳を用意するか 別に場所を設ける場合もあります。
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