結納とは

  貴方は「この人を大切な伴侶として」婚約を決意しました。その意志を公にして、相手側に、こちら側(本人と家族)の気持ちを伝える為の儀式です。儀式といえばたいそうですが、お二人が「一緒に結婚しよう」と口約束をしますね、
それを双方の親御様にも伝えて、その意志を確かな約束として「形」に表し相手の御両親に対して誠意の気持ちを表すのが「結納」です。
それは貴方にとってもひとつの「区切り」となるのです。

  結納を納めるにあたって。 (意義について)
  [意義] 御婚約が成立致しますと御両家の新たな契として末永く「おつきあい」の証の気持ちを込めて御進物を致します。 昔はそれが現物でありましたが今日、小袖料(結納料)となりました。そこでそれを包む金封を飾る為に結納飾り(水引飾り)をつけて先様へ納めることになりました。
 従いまして、その意義は結納を納める側が納まる側へ「敬意をこめて其の気持ち」伝える為に結納を行うのです。当社では「礼をつくす」として著しております。 

  [実情] 結納は納める側から礼の印として今後の生活のステップとして未来の伴侶への進物といたします。よって 本来は結納はその家に納めたのでなく、「娘様」に納めるのです。ですから 結納金と結納現品は「娘様」の今後の生活の一部となり、その「お仕度」とて。又地域によっては「持参金」とする場合もあると聞
き及んでおります。尚これは私の所見であって確定ではありませんが。

  結納のすすめかたにあたって。
  結納金額・結納品目(指輪等の進物現品)、結納の場所と方法及び時期など、どのようにして進めて行くかよく両家で話し合いましょう。結納品目や納める方法などは地域により大きく異なることがありますから、双方の立場を考慮して決めましょう。
一般的には納め方のしきたりに則しますが、お互いが解る範囲で結納品目とその飾りをすればよろしいでしょう。又 おつき合いの関係等で仲人様を仲立ちとしてお頼みする場合もあります。

  結納金の相場は?
  結納金は一般的に本人の給料の1/3といわれております。従ってその相場も時流に影響され、各種調査機関において相場は決まっておりません。又世相のほかにもお見合い結婚と恋愛結婚、両者の地域差、両者の親戚関係など洋々な要素が絡んできます。きまるところ、結納は一連の新生活の第一歩となりますので御両親と御相
談されて、その総予算から判断をして決めておられるようです。
現在では結納金は100万円(指輪代金を含む場合もありますが)6〜7割で最も多く150〜200万円も1〜2割もおられるようです。

  結納の時期はいつ頃が良いでしょうか?
  普通結婚式の半年前というのが一般的です。結納から結婚式までの期間に男性側は女性を受け入れる準備をし、また女性側は嫁ぐ為の準備をするわけです。ですから準備が整える期間がはやまれば一月でも三ヵ月でも構いません。やはり精神的な心の準備期間が女性側の親御さんにとって必要ではないでしょうか?嫁ぐ娘と両親
への気持ちを大切にして結婚式を迎えるための期間を考えて、その最初の取決めとしての結納の時期となるのです。

  結納の日柄はいつが良いでしょうか?
  一般に良く使われる六曜の中で大安・友引・先勝といった日の午前中にします。暦に則してその日が「吉日」です。「六曜」のほかに「二十八宿」「十二直」がありますが全てが揃う「吉日」はそうありませんしあっても双方の日時の都合と合致することはまことに少ないでしょう。 そこで先程の六曜の大安・友引・先勝で土
日か祝日の両家の都合が一致する日が結納の「吉日」となるのが一般的な解釈です。いずれにしても結納はこれから新しく「家庭を築いていく」大切なスタートラインとなる事を記念する日であることを若い人たちと御両家が自覚することが本当の意味であるとおもいます。

  結納の場所をどちらにすればよろしいでしょうか?
  基本的には女性方(受け方)の自宅で結納を行います。又 結納式を自宅で行い、後に会食を別の所でする場合もあります。もう一方、結納式を含めてホテル・料亭等で行う事とする場合もございます。この場合は本来が結納は女性側が受け持ち、荷物納めは男性側が受け持ちますが、相互交換として折半とする場合もございますの
でよく打ち合わせておいてください。尚折半の場合は今後一連の流れが折半としてとらえることが一般的となります

  仲人は誰に頼めば良いでしょうか? 
  最近の傾向としては、基本的に両家の気持ちを固める為の「結納」としますと第三者(仲人)を介さず御両家水入らずで懇親を深めるイベントとする方々も多くおられます。
 一方結納は社会(友人親族等)に新しく「一家を築く」披露の第一歩であります。その点を重視する場合は社会的な立場や将来的な面などを考慮して第三者(仲人)に「結納式」を両家の橋渡しになっていただく場合もございます。その際には男性の立場上、仕事関係の方にお願いしないといけない場合もありますし、親族関のおつきあ
いを深める為、又婚約に到るにご足労をお掛けして頂いた方方にたいして仲人を依頼することもあります。誰に仲人を依頼するかは諸般の事情がありますので難しい面もありますが、ただ単に結納式を行い、形式的に結婚式まで済ませたらよし、ではなく二人の先々まで何でも相談できる良きアドバイサーになっていただける方に、お願い
しては如何でしょうか?今後をふまえて「信頼のおける良き兄貴(相談者)」といったところでしょうか?


  どんな結納飾りを選べばよいでしょうか? (意義について)
  [意義]結納の意義は先程の説明(結納って)ですが、その納め側の誠意を納まる側に具体的に伝える為に行うものですから、どんな形でするかは基本的に納め側が決めれば良い事です。が、やはり相手のあることですから、相手の考え方や特に土地柄(地域性)などを充分に考慮に入れましょう。しかしあまり固く考えすぎず、
「末永くおつき合いの最初のお印」としての「お祭りの場」位の明るい感覚で進めて行けば良いのではないでしょうか?娘を持つ親にとって娘の結婚は喜びと共に寂しくもある複雑な気持ちです。その気持ちに対して誠意をもって感謝を伝える為に「気持ちを結して、礼の印を納める」それが結納であり、その具体的な形が結納飾りであり
ます。

  どんな結納飾りを選べばよいでしょうか? (結納金額に対して)

  一般的に結納金は給料の1/3と言われております。しかし現状は¥100万のあたりでしょう。(指輪代を含む場合もあります) そこで結納飾りはその一割となります。例えば お祝等で菓子折を持参致すに際して一割の箱に入れてお祝の印と致します。御結納のお飾りも結納金をそのまま渡せません。よって「箱に入れて」
お渡し致します。ですから一般的に結納飾りの金額は「箱代」となるのです。具体的には結納金100万円 指輪代¥30万円としますとその一割として10万円〜13万円が予算の目安となりますね。結納飾りを披露する事は地域においてはおつきあいの重要な一環です、そこで地域性を加味して先様へのお気持ちを考えると結納金と進物品の
合計の一割として 上記の予算の場合は13万円となります。又其のような気づかいはなく婚約に際して娘様を大切に育てて頂いたお礼として先様へ「礼の印」とする場合は結納金の一割で10万円以下となります。当店では其の予算の範囲で各種のお飾りを用意いたしておりますので「商品一覧」からお選びいただければ幸いでございます。


結納品と結納飾り

      
    関西地位方では「結納金」「熨斗(のし)」「寿恵廣(すえひろ)」「清酒料」「松魚料」の5点が基本となります。つまり「結納金」「熨斗(のし)」「寿恵廣(すえひろ)」に酒肴の品や飾りが付くことにより地方ならではの特色が出ています。

 
<9点セット(基本)>
1.熨斗(のし) 鶴飾り

鮑を延ばしたもので、験の良い不老長寿を表しています。また相手に対して敬う心を託した祝儀の象徴であり最も大切なものです。その上に鶴を飾ります。鶴は長寿を意味します。生涯1羽としかつがいにならないため節操も意味します。
 
2.寿恵廣(すえひろ) 亀飾り

白無地の扇子。純潔無垢のしるしと末広がりの繁栄を願っています。その上に亀を飾ります。 亀は長寿を意味します。何事も地道に努力することも意味します。

3. 小袖料(こそでりょう) 昔は女性側に着物を婚礼に際して現物を進物としました。現在は地域によって結納に「留袖・訪問着等」をつけていく場合もあり結納料と書く場合もあります。
一般的に結納料と記すほうが分りやすいといわれております。

4, 清酒料・竹葉料・家内喜多留料(やなぎだるりょう) 喜びの宴席のお膳料の意味。ですが「あてじ」として読むがごとくです。

5. 松魚料・生魚料・栄名料(さかなりょう) 同じく喜びのお膳料の意味です。尚 清酒料と生魚料を合せて酒肴料とする場合もあります。又結納料と酒肴料を合せて寶金(ほうきん)としてまとめる場合もあります。

6. 結美和(ゆびわ) エンゲージリング(婚約指輪)のことです。

7. 高砂(尉と姥)  お能の高砂に由来しております。お宝をさらえとほうきで集めて勤勉に励もう、と友に白髪になるまでいつまでも一緒にの意味。

8. 壽留女(するめ) すばらしい女性でいて欲しい。(噛めば噛むほど味がでる) 結納飾りは「エビ」を主にします。

9. 子生婦(こんぶ) 元気な子供を産んで欲しい。結納飾りは「タイ」を主にします。

いわれはそれぞれ解釈が千差万別で一つの参考としてとってください。要は結納品は奇数を吉数とします。二つに割り切れない数字という意味です。よって3点・5点・7点・9点・11点・・
となるのです。ですから先程の金封を奇数とするために酒肴料とする場合があるのです。 

  結納飾りを選択するに当たって (どんな結納飾りがありますか?)
  あなたは婚約に際して結納を納めることとなりました。そこで結納金を決めて、指輪等の貴金属を進物現品にしようと思っています。又結納の時期と場所もあらかた決めました。さてと・・・じゃ「どんな結納飾りをもっていったらいいのかな?相手もあることし、確かに「礼の印として結納を納めます」ですが「何をもって誠意ですか?」とも・・。
答は一つです。 あなたの結納金と結納現品を貴方が決める品目で結納金の一割前後を予算として結納飾りとすればよろしいのです。但し 飾りのスタイルは無数にあり、当店でも商品一覧に載せておりますのでそちらを参照としてください。 又「当店について」では当店の紹介を行っておりますので御覧いただければ幸いと存じます。


 結納はしないといけませんか?

答 :  結納は結婚の前に行う大切な行事です。そして、人として生れた者として世界中で形こそ変わっても永劫に行われている人生のステップなのです。貴方は今「この人と人生を共に過ごそう」と決意したのです。つまりこの時貴方は大人となったのです。そこでいままで育てて来て頂いた「社会」に対して感謝をこめて「区切り」
をつけなくてはなりません。その「区切り」は婚約として社会に対して公表することであり、結納を納めることで、両家のもとで「区切り」として承認されることになるのです。
くだいていえば、男性側が結納を納めることで女性側の親族におおきな信頼と安心を与えて、貴方の誠意を示すことができるのです。このような観点から私は結納は行うべきであると思います。

  結納はどうしてするのですか- 本人が -?(もう少し結納の意義が???


  最近は結納は意味がないのでやめておこうといった話を耳にします。若い人たちから風のたよりとして当社にも入ってきます。事実結納を省いて即結婚も一方の解釈ですからお互いが幸せに暮らせばそれも一考でしょう。
其の方々の多くの解釈は諸般の事情にもよりますが結納の意味を誤解して解釈されておられる若い方もおられます。例えば結納を納める事を婚約に際して「金で売買する」と誤解しておられる若い方の意見を耳にします。それは全くの誤解であって結納の意味を解っておりません。
 結納とは人生の重要な転機の第一歩です。自分で決めた大切な伴侶にたいして婚約として社会に公表し両家の両親と親族・友人から祝福されて今後の新生活を自覚する為に結納を納めるのです。
 見方を変えると婚約(契約)という自己決定に結納(供託)を示して結婚(新生活)へのステップとするのです。其の為に相手の親御様に対して誠意の気持ちを形にあらわし、さらに自分の気持ちの上でも、ある意味で区切りをつけること。これがいわゆる結婚しようとする二人にとっての最初の重要なステップとなるのです。社会生活に
おいて、一人前の大人として認められる為にも大事なこと。これが「結納を納める」意義となるわけです。

  お相手様のほうから「結納は結構です」と持ちかけられていますが、どう
対処しましょうか?

  飾る場所が無い等の諸般の理由で先様が必要なしとする場合もありますが、本心としては誠意をもって「礼の印」を示されて悪い気持ちを持つ親御様はおられません。ひと昔前の様に大掛かりな結納セットをイメージされておられると思うのですよ。最近は結納セットもとってもコンパクトにまとめたお飾りもございます。結納は
いらないといっていても「やっぱり結納を入れて欲しかった」とのお声もその後に耳にしておりますので、(後日、姉妹・従姉妹・友人がきちっと結納が納まっての印象として) 従いまして基本的には「額」に関しては本人と御両親の意志ですから、きちっとその意志を伝える為に誠意をもって結納は行っておくことをお勧め致します。

  結納は致しませんと決めました。

  諸般の事情で貴方は決めたのです。今後は貴方達のコンセサスに委ねられましたので、お二人の意志を大切にして幸せな生活を築いていってください。心から応援させていただきますよ。 もしなにかこちらで分かることがございましたら「お問い合わせ」ください。

 御結納は致しません。となりましたが、やはり私達としては婚約記念品として、
高砂の人形をケースにいれて納めたいのですが

  それは大変結構な事ですね。 高砂は共に白髪となるまで健康で勤勉に家庭を築いて行くのに相応しい由来もありますので、この婚約の記念品としては大変適しております。 そして ケースに入れて新婚家庭に末永くお飾りしておくことでしょう。又女性側の御両親にとっても納め方(男性側)の両親の誠意が伝わりますので是
非とも当社としましてもお勧めいたします。

       
リフォームについて

        お手持ちの結納飾りをリフォーム致します

  私共では、娘に納まった結納飾りがございます。今般息子に縁談が整いまして、結納を納める事になりました。そこで手持ちのお飾りをリフォームしたいのですが、御指導お願い致します。

  はいわかりました。 まず、(1)そちらで手持ちされております飾り類と台類とその他にして分類して下さい。(2)そちらで今回の結納での点数を決めて下さい。(3) 其の点数にあわせて 飾りは、鶴亀松竹梅と指輪飾り(複数)海老鯛(その他の飾り)。台類は角形・長形・扇面・(各複数)。その他の品物。と分別します。 そこで 以前納まった写真を参照にして今回の点数と比較して、何が必要かを判断いたします。そして必要な品を連絡くだされば それに照らしてお見積もりをさせて頂きます。

  上記の(3)を写真に写してそれをこちらヘ添付して送って下さい。
画像のピクセルは小さめで結構です。(2)そちらで今回予定してます結納品目の点数と種類をお聞かせください。 それに照らしてこちらで必要な品を判断して見積の上メールでお知らせ致します。

  手持ちの飾りを当方へ宅急便・ユーパックで送って下さい。それが届いたのちこちらで今回の結納品目に照らして見積を致します。それを受けてこちらでお飾りを形付けして(リフォーム)、結納飾りとしての体制を整えて、そちらへ送らせて頂きます。但し送料は発注様とさせて頂きますのでよろしくお願いもうしあげま
す。尚(B)で確認をして台以外の飾り類を当方へ送る事も出来ます。

  当社の近辺(泉州地方)では、其の旨お電話(0120ー252ー378)下されば、こちらから伺わせていただいても結構でございます。



結納に関する   御 質 問