23   これって知っていますか?

 

  1   Fitting(フィッテイング) て何 ?

  

  2  メガネフレームの種類  (いろんな分類の仕方、呼び方があります)

            メタルフレーム画像

            セルフレーム画像

            ツーポイントフレーム画像

            ナイロールフレーム画像

            サーモントフレーム画像

        

  3   レンズの特注加工の種類とその概要

            a 偏心加工

            b レンズ外径指定             もうすこし詳細に

            c 中間度数の製作

            d つぼくり加工

            e スリム加工

            f プリズム加工

            g スラブオフ加工

            h プリズムシニング加工

            i  厚み指定

            j その他 レンズ表面に付加する加工

 

 

     1   Fitting(フィッティング) て何 ?

   

メガネフレームは工場では左右対称に作られています。 しかし、人の顔は良く見ると

左右対称ではありません。 

特に鼻から耳までの距離や耳の位置の高さが、ほとんどの人が左右で違っています。

その為 一人一人の顔に合わせてメガネを正常な位置に安定させる事が重要です。

これが Fitting(フィッティング) と呼ばれる大切な技術です。

Fittingが悪いと メガネがズリ落ちたり、 耳が痛くなったり、 鼻に跡がついたり

また 視力にも影響を及ぼします。

眼鏡店ではいろいろな工具を使ってメガネを一人一人の顔にあわせて調整しています。

 


 

     2   特注加工の種類とその概要

レンズはそれぞれの度数に応じた レンズ外径、ベースカーブ、中心の厚み、など一定

の基準で製作されています。  これらは 「在庫範囲のレンズ」 としてメーカーなどで

すぐに出荷出来るように在庫されています。

一方 メガネフレームの大きさ、メガネの度数 など考慮し 特別注文加工指定する事

により 在庫レンズの規格より、さらに薄く、軽く、快適なレンズを作ることが出来ます。

これらの場合、レンズが出来上がるまで、約一週間ほどかかります。


    2-a 偏心加工

レンズの光学中心を鼻側にズラして作ります。

フレーム(枠)が大きい場合、眼と眼の距離、と左右のレンズの中心との距離の差が大

きい時、レンズの中心を鼻側にズラして作ります。(レンズの中心を使って見るために)

 


    2-b レンズ外径指定

     あなたの選んだフレームに、必要な最小レンズ外径を眼鏡店で相談して下さい。

  

+(凸)レンズをより薄く作れます。

+(凸)レンズの場合、レンズの直径が大きくなる程 中心の厚みが大きくなります。  

直径の小さいレンズなら同じ度数でも薄く軽く作れます。

  例えば

プラスチックレンズで  屈折率1.60  度数 +3.00 D(dioptre)の場合

   外径 75mmのレンズではレンズの中心厚は4.6mmです。

   外径 65mmのレンズではレンズの中心厚は3.7mmとなります。

 


    2-c 中間度数の製作

レンズ度数を、0.12D 単位で製作出来ます。

レンズの在庫度数は通常 0.25D 単位で製作され、在庫されています。

0.12 025 0.37 0.50 0.62 0.75 の度数の場合、0.12 0.37 0.62 を中間度数と呼び

ます。       

 


    2-d つぼくり加工

強度近視用レンズを薄く軽くします。

いわゆる 「牛乳瓶の底」 のようなレンズです。 レンズの有効径が狭くなります。 

内径 約 35mm    -10.00 D以上の近視の場合有効です。

 


   2-e スリム加工

+(凸)乱視レンズを薄く軽く作れます。

乱視がある場合(特に遠視性倒乱視)で、且つ 乱視軸が180度近辺の度数のレンズに  

有効です。

レンズの形状を 楕円形状 にして研磨することにより 長径、短径を利用する事で(b)

の外径指定と同じ理屈で薄く、軽く出来ます。

 


    2-f  プリズム加工

処方箋の指示通り作ります。

眼位(筋)に異常がある場合、左右の眼の網膜像が、ズレてしまいます。

レンズにプリズムを付けることにより、ズレを少なく出来ます。

例えば 片眼でレンズの端を通して電柱を見た場合、電柱の位置がズレてしまいます。

これがプリズム作用です。

 


    2-g  スラブオフ加工

左右の眼の度数差が大きい近視の場合、手元を見やすくします。

左右の度数差が大きい(不同視)場合 問題となるのは左右の網膜像の大きさが異な

る(不等像視)事 と 手元を見たときの視線の移動に伴ない プリズム差が生じること

です。  このプリズム差を少なくするための加工です。

この加工をする事により、レンズ外見は、水平に線が一本入った様に見えてしまいます。

 


     2-h  プリズムシニング加工

累進多焦点(境目のない遠近両用)レンズの厚みを薄くします。

遠用度数 近用度数の組み合わせにより異なりますが プリズムを1.5プリズム 下方

に付ける事で レンズを薄く出来ます。

上下方向の同等量のプリズム作用は眼筋にあまり負担をかけないと思われます。

 


     2-i  厚み指定

左右のレンズの縁の厚みを厚い方のレンズに合わせる事が出来ます。

また フチなしフレームやリムレス(半分フチなし)フレームの場合、ある程度のフチ厚

が必要となります。 必要とする最小厚みを指定することで、必要以上に中心厚が

大きくならない様に指定できます。

     


     2-j  その他 レンズ表面に付加する加工

染色加工  反射防止加工  UV400カット加工  撥水コート加工  インパクト加工 

 ハードコート加工  など があります。

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